2016年06月23日

益子焼き〜青木さんご夫婦〜 その5

「チッカ、チッカ、チッカ、、、」

僕の中の柱時計が刻む音が聞こえるような気がします
( ̄▽ ̄;)

奥さまがいらっしゃると会話が進みますが、席をはずしたとたんに静寂に包まれます 笑っ

僕もそうですが、取材の時に
「なぜこの仕事を?」
「こだわっているんですね。」
「自家製粉なんですか。」

なんて聞かれるのが一番困ります。
はたから見たらそうかもしれませんが、自分の好きに、思うようにしたらこうなったに過ぎないのです。

ご主人も間違いなくそちら側だと思いました。野暮な質問は無粋です。

すると、壁に書いてある、
「練、挽、焼、快」

という文字を見つけました!

「ご主人、あの文字は?土を練る。ろくろを挽く。窯で焼く。までは解りますが、快とは?」

「あれね。器が仕上がると、北島康介のちょ〜気持ちいいってやつね。」

修行僧のようなご主人の口から、はにかみながらまさかのフレーズが飛び出しました(^o^)v

これで僕の中の緊張が、一気に解かれた気がします 笑っ
そのあとはご主人の修行時代の事、震災で窯が崩れてしまった事、奥さまとの事。たくさんのお話を聞くことが出来ました。仕事場や松の薪で焼く登り窯まで見せていただき、気がついたら帰りのバスの時間です!

器の原点。焼き物にたずさわる青木さんご夫妻に触れられて、とても有意義な時間を過ごせました。

青木さん、奥さま、ありがとうございました。
posted by 東白庵かりべ at 21:58| 日記

2016年06月21日

益子焼き〜青木さんご夫婦〜 その4

奥さまに工房の中に案内されました。
しばらくすると、足袋にシンプルな軽装、頭は短く整えられたご主人がいらっしゃいました。

「さあ、」

挨拶を済ませると、小さな囲炉裏の横に腰掛けるように勧められます。無言で御茶をたて始め、しばらく

「シャッシャッシャッ」

と、御茶をたてる小気味の良い音が響きます。
ご主人の手作りの器でしょう。ずっしりとしていて、緑が映えます!

「さあ、、、」

言葉は少なく、しかし、何かが伝わるような。不思議な時間が通りすぎます。

「ありがとうございます。僕、恥ずかしながら御茶の飲み方がわからないのですが、、、」

「難しいことは気にしないで、さあ、、、」

器を少し眺めさせていただき、口にします。
美味しい。味覚だけでなくて、目の前でご主人がたててくださった事、周りの自然。今までで一番美味しいお茶でした。

続きます。
posted by 東白庵かりべ at 21:07| 日記

2016年06月20日

益子焼き〜青木さんご夫婦〜 その3

「見た目は強面ですが、話すとそんな事ないので、、、」
「けっして不機嫌なわけではないので、、、」

お迎えいただいた、青木さんの奥さまから、何度もご主人のことを聞かされます。どんな方なんだろう?期待とちょっぴりの不安が横切ります。

奥さまとは、東白庵で何度もお会いしていますが、ご主人とは初めてです。益子から車で10数分。田畑に囲まれた緑豊かな、青木さんの工房に着きました。

隣の母屋から顔を出すご主人が、一言。

「そちらに、、、」

続きます。

posted by 東白庵かりべ at 21:57| 日記